ダメ出しは次なる課題の提示にすぎない

ども!(^^)! 

 

ちょっと思ったこと。

何かをやって、上司や先輩からアドバイスや注意事項を受けることがあると思います

 

これを「ダメ出し」だと受け取って、言われたことを瞬時に直さなくては! 次やるときは絶対できるようになってないといけない! と思ってしまうことが往々にしてあります

 

とくに、良い意味で何事にも真面目に取り組む誠実な人にそういう傾向がみられがちです

 

もちろん、次からは間違えないでほしいという意味で言われることもあるのですが、でもすべてがそういうものというわけではありません

 

たとえば、ある課題を新人さんに出したとします

それを新人さんがやって、まずまず合格点(60点)の出来でできたとします

新人さんなんだし、初めてやったことなら、もう60点で充分すぎるほど充分です

逆に初めてなのに一発で60点とれたら、もうスーパーミラクル新人です☆彡**

今すぐお給料アップを要求してよし!!

 

で、そんなすばらしい奇跡の新人離れワザを見せたにもかかわらず、それをほんの一言ばかりほめたかと思ったらまさかの「ダメ出し」をしてくるヤツがいる<`ヘ´>

え~?どうして?? こんなスゴワザやってみせたんじゃん、なんか文句あるんかい?って思っちゃうんですが、実はそれって「ダメ出し」ってわけじゃないんですよね

 

当然、新人さんがはじめから100点満点連発ってことはありえません

そういう人がもし仮にいるとしたら、それは「新人さん」ではない

なんか経歴詐称・年齢詐称してる人でしょうきっと

 

だから、いきなり100点取れることを期待されてるわけでもないし、100点取れないからダメと思われてるわけでもない

でも、ゆくゆくは、最終的には、100点取れるようになってほしい、というのはもちろんあります

そして、そこまで導くつとめが上司や先輩である自分にはある! と思っている上司や先輩は責任感のある人たちでしょう

 

だけど、それは今すぐそうなれということではない

単に方向性や次なる課題を示しているだけなんです

 

道案内というか、「こっちだよ~」とコースを教えてくれてるわけですね

 

過去の箱根駅伝で、國學院の寺田くんがゴール寸前の交差点を間違って曲がってしまうという歴史に残る大ハプニングがありましたが、そういうことが起きないように(?)水先案内をしてくれてるわけです

 

決して、ゴール地点に立って、「ここまで今すぐ来い!」って言ってるわけじゃない

たんに、「こっちだからね~」って言ってるだけ

 

だいたいね、すぐになんでもできるようにしてきてしまう新人さんって、先輩からしてみると若干脅威というか、自分を窮地に追い詰めてくるように思えてくる存在であったりもするんですよ(゜-゜)

 

次から次へと「はい、終わりました~! 次何やったらいいっすか?」ってせっつかれてるような気持ちになってしまうんですね

「え?え? もう終わったの? 次っていってもさ~まだそんなこと考えてもなかったよ汗」

って

でも、新人さんが課題をクリアしたのであれば、次なる課題を与えねば! ってなるんですよね

なにかしら、改善点や工夫の余地を見つけだして寸評をせねば!って思っちゃうんです

(それは、粗探しやケチをつけるためではなくて、あくまでも新人さんが向上するためのものであるってことはひとつのポイントだけどね☆)

それが自分の仕事・役目だと思ってるからです

 

だから、できる新人さんとしては、あえて自分のペースを落としてみるっていう小技も使ってみるといいと思う

そんなにしゃかりきになって、出された課題を秒でできるようにする必要はない

できないと、「まだできないの?」「だめだな~」的な言動をとられることもあるかもしれないけど、あんまりそれをド直球・ドまん中で受け止めない方がいい

そう言われて、過剰に悔しがったり落ち込んだりする必要はない

そう言われるのが新人の王道(?)、「お約束」ぐらいに思ってるほうがいい

オーソドックスな新人の「型(パターン)」だと思ってるほうがいい

 

先輩たちにぐうの音も出ないようにしてやる!ってならなくて、というか、ならないほうが総合的に見るといいんですよね

「これでどうだ! 文句あっか!?」

とするんではなく、あえて文句つける余地を残してあげる(←すごいエラそう笑)

へんな話、そういう構図のほうが先輩たちの自尊心も高めてあげられる

「先輩として、不器用な新人にも辛抱強く、有益なアドバイスを送って教え導いてあげるけなげな私」という像を持っててもらうことにするのが、日本的なうまい渡世術という面がある

自分がダメな新人を演じる(「演じる」というとちょっとオーバーだけど、そういうキャラを引き受けるというかな?)ことで、いやらしい言い方だけど先輩の自尊心をくすぐる、花を持たせるっていうのが、組織の潤滑油になるっていうのかな?

 

だから、ほんとにできる真のスーパー新人っていうのは、

・ほんとはできるんだけど、ふだんは自分がスーパー新人であることは隠している。先輩の能力やペースを見つつ自分のでき度を小出しに見せることができる(あまりにできなすぎるとも、クリアが早すぎるとも思われないラインを見極めて)

・そして、どうしてもこれは「落とせない!」というところは、スーパー新人の正体を現してクリアする。で、その後すぐにまた元に戻って、「ん?今のは何だった? 幻? 気のせい?」と煙に巻く

 

よくアニメとかであるよね、ふだんはダメキャラ、ふぬけキャラ、いじられキャラ(でも愛されキャラでもある)なんだけど、実はみんなが尊敬してあこがれているヒーローで、みんなのピンチには変身してみんなを救う……みたいなやつ

 

そして、正体がばれてしまったときに、みんなの前から去っていく……みたいな

 

まあ、そんなスーパー新人になれよ!ってことでは決してない(そんなスーパー新人は実在しえない、たんに想像上の、理想の人間像にすぎないかもしれないので)んだけど、もし、

「私はこんなにがんばって、言われたことすぐにできるようにやってんのに! 覚えなきゃいけないことや雑用も山のようにやってんのに! まだなんか要求してくんのか!?」

ってムシャクシャが爆発してきそうになったら、ちょっとそんなふうに考えてみてほしいな~って思って書いてみました(^^)/